Swedenの劇作家、Johan August Strindbergの翻訳本。絶版本の修理とコピー本の作成例
ストリンドベリー(1849-1912年):
スウェーデン、ストックホルムに生まれる。劇作家、小説家。理想主義者。
世界で最も有名なスウェーデン人作家である。スウェーデンにはStrindberg Musiumまであるとのこと。
修理を依頼されたものは、『青巻』柳英彦訳、天佑社刊、
384頁であるが、Internetで調べてみると、同じような題名で、『青書』* 宮原晃一郎訳 東京 日月書院 1943(昭18) 416p 19cm
があるとのこと。同じ本の再翻訳本か、別の本かは不明。当時は翻訳権などというものは無視して、翻訳出版されたのかもしれない。
尚、『青書』の原題は、『En blå bok』とあるので、多分英語では、『In blue book』
となるものと思われる。
上の写真は、本を綴じてる糸を切り、全部を解体したところ。
オリジナルの本は、ペーパーバックであるが、修理したものは、保存性を高めるためハードカバーで
製本する。オリジナル本の表紙を模して、近似的にデザインし、青色の綿生地にこれを転写する。
左:オリジナル本
右:修理後、新しいハードカバーを付け製本
文字を大きくし、読みやすくするために、オリジナル本を拡大コピーし、コピー本を作る。
オリジナル本の大きさ:B6
コピー本の大きさ:A5
修理本(1冊)とコピー本(2冊)
コピー本は文字が大きくなり、読みやすくなる。
この本の182頁に次の1文あり:【関係を断って居た昔の製本屋を呼んで仕事を頼んだ。その男は仕事が
ぞんざいだったので遠ざけて居たのであった。製本屋は仕事を見つけて・・・】という箇所がある。ヨーロッパでは
1800年代末頃までは所謂製本屋があちこちにいたことを窺わせる。佐藤工房の仕事も”ぞんざい”にならないように
と自戒をこめて読んだ一行であった。
ハードカバーはぼろぼろになり、背表紙は完全に分離している。
「長尾半平伝」石井満著、昭和12年(1937年)教文館発行、全395頁
綴じている糸を切り、全体を解体する前の状態。
新たに糸で綴じ直し、再製本する。背部分に題字「長尾半平伝、石井満著」を転写
コピー本は全部で17冊作る。既に絶版になっている本であり、著作権については問題はない。
『篆刻字林』を修理、背表紙には、修理依頼者が書かれた”文字”を転写した。