『Vocabularium Sinico-Latinum』の修理
1878年北京で発行された中国語-ラテン語語彙集(451頁)。
修理を行ったのは2004年9月なので、126年経過した書籍ということになる。
時間の経過による紙の劣化もあるが、地のど(本文下部中央)と地小口に醤油のようなものが
含浸したため,この部分が酸化により紙が極度に弱化し、本を開けると自然に小片が剥落するような
状態になっている。それぞれの箇所は本文全体に及び、紙が消失していた。
本文の3層になった紙
このような紙が、本に使用されているのを見たのは初めてである。
扉に記載されている前書き、Peking 1878と刊行地と刊行年がしるされている。
当時の中国には厚紙がなかったものか、ハードカバーの表紙は本文の反古紙等を
何枚も張り合わせ2mm程度の厚さにしている。
本文の紙は、三層になっている。薄い和紙のような紙に文字が印刷され、このような
薄い紙に印刷されたものが藁半紙のようなこれまた脆い紙に張り付けられている。
剥落した部分に裏表より薄手の和紙で補強する。
本文を補修し、黒色の皮革で表紙を作る。
本文の補強した”地”部分が和紙で白くなっている。
背表紙に金箔押で、題字『Vocabularium Sinico-Latinum』を入れる。
オリジナルの本は総革製本とし、常用する本としてコピー本を作成し表紙は茶色の
クロス装とする。
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