1900年に英国ロンドンの Kegan Paul, Trench, Trubner & Co.,Ltd.より出版された
A. H. Sayce著の言語学書「Introduction to the Science of Language」vol.2.
今から101年前に出版された書籍。総頁数、421:
神田の古本屋で購入したときにはすでにかなりぼろぼろとなっていた。その後、保管場所が悪く、
湿気等の影響で表紙にカビが発生し、また綴じている糸がほつれてきた。
表紙と本体と一緒になっている部分を切ると、完全に分離する。
かがり糸を切り、また本の背に貼られている寒冷沙がポンド(昔は膠<にかわ>)で固定
されているので、慎重に解体する。
一枚の大きな紙に、通常16頁分が印刷されそれを折り畳んで背部分以外の3方を
切り落とすと、一束(16頁分)となる、紙の枚数としては4枚より構成されている。
この本の場合は、総頁数は421であるので、16頁分の束は、27束になる。
本全体を解体した後、もし破れ、破損、欠落部分がある場合には、和紙(糊付け後には
透明になるような和紙)で補修して、再度糸かかりをする。
本の補修後の作業は、手作り製本の行程と全く同じで、見返し、花切れ、寒冷沙、筒袋等を貼り、
表紙を付ければ完成となる。
本の小口、天、地が時間の経過で汚くなっている場合には、それぞれ2−3mm程度、裁断機で
カットすると、綺麗に仕上がる(勿論、オリジナルの紙の大きさを変えたくない場合には、
カットをせず、そのまま表紙付けを行う。)
完成した本
使用されている紙が中性紙であれば、紙自体が消滅することはないので、
これから更に1世紀は本としての寿命を延ばすことが可能であろう。